2024.12.04 Wed
関市
篠田桃紅

桃紅の書 書は散なり

インフォメーション

展示作品数
33
開催期間
2025年1月6日(月)~3月19日(水)
休館日
第2、4土曜日、日曜日、祝日
入館料
一般:500円
団体(20名以上):400円
高校生以下:無料
イベント
〇学芸員によるギャラリートーク
担当学芸員が会場を巡りながら展覧会を解説します。
日時:1月18日(土)、2月15日(土)14:00~(1時間程度)
参加費:無料(入館には観覧券が必要です)
申込み:不要(桃紅館受付にお集まりください)

概要

篠田桃紅は墨を用いて抽象画を描く、と同時に書を書く作家でした。1世紀にもおよんだ創作の営みは、常に新たな造形を探りだす精神のもと、自身のかたちを模索し続けるものでした。実際に見たままをかたちにするのではなく、季節や時間の移り変わり、日々感じとった微かな心の揺れやふとした瞬間に過ぎる想いが桃紅の中に蓄積し、昇華し、抽象や文字のかたちを借りた墨の姿となって作品に表れます。
書とは、書く人の精神をもっとも視覚的に表現するものであると説いた、中国の書家・蔡邕の「書は散なり」という言葉のとおり、桃紅の書には、書かれた文字や書の内側の深い部分に潜む書き手の個や孤独が感じられます。
今展では、桃紅コレクション1018点のなかから抽象のひと筆に等しい美しさを放つ文字の作品をご紹介します。大画面の抽象作品の迫力をも越え、静かに世界を拡げる桃紅の書を味わう展覧会です。