百の譜 1950-1960’s
インフォメーション
- 開催期間
- 2013年1月11日(金)~5月23日(木)
前期:1月11日(金)-3月30日(土)
後期:4月3日(水)-5月23日(木)
- 休館日
- 第4土曜日、日曜日、祝祭日、1月18、19、25日、2月22日、3月15、16日、4月1、2日、5月4、17、18日(ただし4月27日(土)は開館)
- イベント
- コンサート
「児玉麻里 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番/第28番/第29番”ハンマークラヴィーア”」
1月19日(土)17:00-(申込期間:12月21日-1月11日)
「高橋アキ ピアノ・リサイタル」
1月26日(土)17:00-(申込期間:12月21日-1月18日)
「田中信正・林正樹 ピアノ連弾コンサート」
2月23日(土)17:00-(申込期間:1月25日-2月15日)
「石田泰尚・山本裕康・諸田由里子 ピアノ三重奏のタべ」
3月16日(土)17:00-(申込期間:2月15日-3月8日)
「田口智子 ソプラノ・リサイタル」
4月20日(土)17:30-(申込期間:3月22日-4月12日)
「ヴィハン弦楽四重奏団」
5月18日(土)17:30-(申込期間:4月19日-5月10日)
※全コンサート
会場:岐阜現代美術館/NBKホール 参加費:無科
事前申込が必要です。中学生未満のお子さまは入場できません。
ワークショップ「墨ワークショップ」
初期の作品を鑑賞したあと、自分だけのオリジナル筆を作り、その筆を使って作品を作ります。
4月27日(土)9:30-12:00
会場:岐阜現代美術館
対象:小学1年生以上 定員:12名 参加費:800円
事前申込必要(申込期間:3月29日-4月19日)
岐阜現代美術館にeメール(info@gi-co-ma.or.jp)もしくはfax(0575-23-1719)で、以下を記入してお申込ください。
①名前 ②郵便番号・住所 ③電話番号 ④参加希望催事名 ⑤同伴者名および人数(コンサートの場合)※ワークショップをグループで参加希望の場合、各人についてご記入ください。
応募多数のときは抽選します。抽選結果は後日葉書にてご連絡します。
概要
桃紅は、文字のきめられた枠の中での表現に限界を感じ、もっと自由な自分だけのかたちを求め、1956年、43歳で渡米。ニューヨークの抽象表現主義の熱気に触れ、独自の表現は確立されます。帰国後、精力的に国内外で作品を発表。レリーフや壁書などの建築に関わるスケールの大きな仕事やリトグラフ、随筆、題字、装丁と創作も多岐にわたり、独自の世界を探りながら、墨のかたちを昇華させていきました。
岐阜現代美術館では、アメリカでの2年間を含む1950年代から1960年代の作品を展示します。会場では、文字を題材にした作品から、徐々に文字が解体され連綿とした線が画面を踊り、60年代後半には、文字の姿は消え太い線が面を構成していく、現在の抽象形態を確立するまでの作品の変遷を見ることができます。桃紅の貴重な当時の写真とともに、あらたな造形に対する挑戦のエネルギーに満ちた作品をご紹介します。
日本を代表する墨象作家・篠田桃紅。1913年中国大連に生まれ、2013年3月に百歳を迎えます。幼少のころより父に書を学び、はじめ書家として出発しますが、既存の書や文字に表現の限界を感じて、1956年から約2年間渡米します。この経験は、桃紅に大きな影響を与え、帰国後、文字の領域を越えて抽象へと展開し、墨を使った独自の表現スタイルを確立しました。現在も国内外で精力的に個展を開催し、高い評価を得ています。
また、1960年ころよりリトグラフの制作を始め、1979年にはエッセイ集「墨いろ」(PHP研究所)で第27回エッセイスト・クラブ賞を受賞するなど、領域を越えた創作活動を展開しています。
今回、桃紅生誕100年を記念して、関市立篠田美術空間、岐阜現代美術館、岐阜県美術館、画廊光芳堂の4会場が連携し各会楊の所蔵作品を中心として、初期から新作までを写真やエッセイを交えて紹介します。桃紅100年の歩みを辿る、かつてない規模の回顧展です。
桃紅がどのように独自のスタイルを模索し展開させ、そしてどのように続いていくのかを探ります。
戦後まもなくから、従来の書道の枠組みに窮屈さを感じていた桃紅は、1956年43歳の時、渡米します。自由な空気と熱気に包まれたニューヨークでの経験は、模索する桃紅を勇気づけました。帰国後、精力的に国内外で作品を発表。レリーフや壁書などの建築に関わるスケールの大きな仕事やリトグラフ、随筆、題字、装丁と創作も多般にわたり、独自の世界を探りながら、墨のかたちを昇華させていきました。
岐阜現代美術館では、書から抽象へと模索する中でスタイルを確立していった1950年代から60年代の作品を展示します。文字を題材にした作品から、徐々に文字が解体され連綿とした線が画面を踊り、文字の姿が消え、太い線が面を構成する、現在の抽象形態を確立していった変遷を紹介します。