2024.11.23 Sat
関市
荒川修作

Meaning and Nonsense

インフォメーション

展示作品数
25点
開催期間
2010年7月7日(水)~8月21日(土)
休館日
第2、4土曜日、日曜日、祝祭日、7月28日~8月4日、13日

概要

 人間の宿命である「死」に抗い、全ての既成概念を否定し、私たちの中で眠っている感覚を刺激し目覚めさせることで新しい「生命」を追及し続けた荒川修作。1960年、今までの枠にとらわれない表現により美術の領域に広がりが生れた時代の中で、荒川は「棺桶シリーズ」を発表。翌年には、既存の芸術を葬り、新たな美術の領域を目指し渡米します。その後「ダイアグラム絵画」を発表。彼の思考は次々と展開し、身体と知覚のあり方を追求しながら、医学、哲学、建築などその領域を広げ、実践的試みを続けました。
 本展では、荒川の初期作品を展示します。「意味を追求することは、無意味を認識すること」として出発したパラドックスに満ちた初期の絵画作品を展示し、あらためて荒川修作について考え、荒川修作から私たちの思考を進めていこうとするものです。
 残念ながら荒川修作は、2010年5月にこの世を去りましたが、荒川作品から発される問いについて思索することで、彼の精神や思考は私たちに受け継がれ、新たな展開をし続けていきます。