自然へ/自然から
インフォメーション
- 開催期間
- 2008年8月7日(木)~9月12日(金)
- 休館日
- 日曜日、祝祭日、8月15日、16日
- イベント
- 野外公開制作
8月2日(土)
「風景との交感装置」
ワークショップ
8月9日(土)
「小本 章ワークショップ−カメラ・アイ 不思議な世界」
概要
小本章は、岐阜で育ち、1970年代中ごろより、独自の表現スタイルを展開してきました。主な作品は、自然と環境への関心をテーマにし、自然の風景に造形を加えて写真にしたもので、自然と造形物が溶け込むようなイメージを作り出す作風で知られています。また、小本は1958年に西尾一三、後藤昭夫らと前衛美術グループ“VAVA”を結成するなど、関市ゆかりの注目すべき作家です。
本展では、関市および作家所蔵作品より、初期の抽象画から写真作品までを展示し、その足跡と新展開を見つめます。自然との交感からうまれた小本の世界を紹介します。
真っ赤なツツジの塊を見つけたというよりも何かを強く感じたといったほうが正解かもしれません。今年の5月末、ウォーキングコースの山科毘沙門堂でのこと。石段を登りきって左に目をやったとき直径1メートルほどの球体のツツジを見つけ「作品になる!」と感じたのです。さっそく家に帰り準備をしてカメラを担いで再び其処へ。
「写真と美術」の交わる位置に立って制作し始めたのが1974年。以後30年以上続けています。「写真」と「美術」、もしこのカッコを外すことができたらさぞすっきりすることでしょう。風景の手前に流木やキャンバスをセットしてその背景と同色を塗り、静かに対峙しているとやがてイリュージョンが発生し、背景の自然と眼前のオブジェとが溶け合ったように見えてきます。
風景との交感ができることがすばらしい。
「岐阜現代美術館」が内外に新しい美を発信し続けて、その芸術文化力で日本と関市のイメージアップに貢献するものと確信しておりますし、海外との文化交流が盛んになることを願っています。
ふるさとでの個展を企画してくださったことは本当にうれしく感謝申します。どうぞご覧ください。