2025.04.02 Wed
関市
篠田桃紅

想ーゆりかご

インフォメーション

展示作品数
30
開催期間
平成19年1月9日(火)〜4月27日(金)
休館日
日曜日、祝日、3月17日、31日、4月7日、28日

概要

墨による抽象表現を続ける美術家、篠田桃紅(1913―)。若き日には書家として、戦後は抽象美術家として、常に独自の道を歩んできました。

桃紅は戦後、書の文字から離れた抽象造形を手さぐりで始め、1956年には単身渡米を果たします。2年にわたる滞米中に、ボストン、ニューヨーク、シカゴなど各地で開催した個展が好評を得て、帰国後は墨を用いた抽象美術家として国内外で作品の発表を続けています。

本展では、桃紅が1950~60年代に制作した作品を中心に展示、書から抽象へと移行する初期の表現に迫ります。
文字の制約から離れて、自由な造形をめざした桃紅の、模索と試行錯誤が繰り返された時代、そこには、やがて桃紅水墨として高い評価を得る独創的な表現の萌芽をすでに見ることができます。
また、桃紅が40年以上続けているリトグラフ作品もあわせてご紹介します。