2025.03.19 Wed
関市
不二と桃紅と水墨 創作の源泉

インフォメーション
- 展示作品数
- 31
- 開催期間
- 2025年4月4日(金)~6月21日(土)
- 休館日
- 第2,4土曜日、日祝日
- 入館料
- 一般500円
高校生以下無料
団体(20名以上)400円
※障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
受付にて障がい者⼿帳をご提⽰ください。
- イベント
- 〇コンサート
「アレキザンダー弁慶・加藤ウィラス 即興 ピアノ・コンサート」
作曲家であり即興ピアニストとして活動するアレキザンダー弁慶・加藤ウィラス氏をお迎えし、コンサートを開催します。
会場:岐阜現代美術館 大地館
日時:4月19日(土)17:00開演(16:30開場)
定員:100名
料金:1,000円(桃紅館入館料含む)
申込みしめ切り:4月9日(水)まで
〇学芸員によるギャラリートーク
担当学芸員が会場を巡りながら展覧会を解説します。
日時:4月19日(土)、5月31日(土)14:00~(1時間程度)
参加費:無料(入館には観覧券が必要です)
申込み:不要(桃紅館受付にお集まりください)
概要
桃紅は、山中湖近くの古い家を移築した山荘で毎年数カ月滞在し、椅子に座りながら刻々と表情を変える孤峰・富士を眺める日々を過ごしました。
富士は「ありとあらゆるものを超越した存在」であり、「二つとない山「不二」と書くのがふさわしい」と、富士への思いをエッセイやインタビューのなかで語っていましたが、自身の生き方にも重ね、群れない孤山の富士をこよなく愛しました。
山荘を包む静寂にみちた自然のうつろいのなかで過ごす時間は、桃紅にとって何ものにも代えがたい創作の源泉でした。富士の稜線の美しさや山肌に映し出す色合い、光と影は、どんな手立てをもっても表現し得ないと悟りながらも、朝の光に染まる赤富士からは朱を、山頂の雪が白く輝く冬は水墨を想起し、目の前の富士の姿に影響され生まれた心の動きや思いは、抽象の線やかたちの源となりました。
今展では、エッセイの中から富士に魅せられ、その思いを綴った文章を軸に、桃紅水墨の姿や創作の源泉を読み直します。