2024.12.04 Wed
関市
カイ・ヴィッテル ダニエル・フォルロー

Saxophone+Piano Duo Concert at Gi-Co-Ma

プログラム

Georg Philipp Telemann / ゲオルグ・フィリップ・テレマン (1681-1767)
Sonata / ソナタ
I Triste / トリステ
II Andante / アンダンテ
III Allegro / アレグロ
IV Allegro / アレグロ
テレマンは、バロック音楽を代表する作曲家。この作品は、リコーダやオーボエなどのソロ楽器と通奏低音のために書かれました。
きょうは、当時まだ発明されていなかったサクソフォンで演奏されます。

J.B.Singelee / J.B.サンジュレー (1812-1876)
Concertino Op.78 / コンチェルティーノ 作品78
サクソフォンの生みの親であるアドルフ・サックスの友人であったサンジュレーは、サクソフォンソロとピアノのための曲を初めて書
いた作曲家です。

Jules Massenet / ジュール・マスネ (1842-1912)
Meditation / 瞑想曲
マスネは、19世紀後半にオペラ作曲家として活躍。その「タイスの瞑想曲」は、ヴァイオリンのソロ曲としてあまりにも有名。サクソフォ
ンが奏でる甘美な旋律をお楽しみください。

Andre Chailleux / アンドレ・シャイユー (1904- )
Andante et Allegro /アンダンテとアレグロ
パリに生き、サクソフォンのための曲以外ではほとんどその名を知られないシャイユーの、短いなかに緩急のコントラストと技巧を織
り込んだ作品です。

野田 燎 (1948- )
Improvisation / 即興曲
日本人として初めてフランスでサクソフォンを学び、数々の賞にも輝いた野田燎。この作品は、日本の伝統音楽に霊感を得て作られ
ました。

Darius Milhaud / ダリウス・ミヨー (1892-1974)
Scaramouche / 「スカラムーシュ」より
II Modere / モデーレ
III Brazileira / ブラジューラ
フランスの文化使節団としてブラジルを訪れたミヨーが作曲した、ラテン音楽の魅力あふれる曲。2台のピアノで演奏されることも多
い作品です。

休憩 20分

Carl Anton Wirth / カール・アントン・ヴァース (1912-1986)
Beyond these Hills / ビヨンド・ジーズ・ヒルズ
サクソフォンのための曲を数多く書いた、20世紀を代表する作曲家ヴァースは、インドネシア・ナショナル交響楽団の指揮者も務め
ました。

Daniel Forro / ダニエル・フォルロー (1958- )
Canticum 1 / カンティクム 1
カンティクムとはラテン語で「称賛、祝賀の歌」という意味。作曲者でピアニストのダニエル・フォルローの初めての子の誕生と生きる
喜びが、この作品に込められています。

Mike Garson / マイク・ガーソン (1945- )
Jazz Variations on a Theme of Paganini / パガニーニの主題によるジャズ変奏曲
ガーソンは、バッハからロック音楽まで幅広いジャンルの音楽を、色彩豊かにアレンジ・演奏するピアニストです。ガーソンの「ニュー
ヨークへの祈り」は、2001年9月11日の事件を悼む作品として有名。

Astor Piazzolla / アストール・ピアソラ (1921-1992)
Histoire Du Tango / 「タンゴの歴史」より
Cafe 1930 / カフェ1930
Night Club 1960 / ナイト・クラブ1960
バンドネオン奏者でもあったピアソラは、ジャズやクラシック音楽を取り入れた現代的なタンゴを書き、今や世界中で様々な楽器の
編成により演奏され親しまれています。

Pedro Ituralde / ペドロ・イトゥラルデ (1929- )
Suite Hellenique / エレニーク組曲
I Kalamatianos / カラマティアノス
II Funky / ファンキー
III Valse / ヴァルス(ワルツ)
IV Kritis / クリティス
イトゥラルデは、マドリッド音楽院で教鞭をとりつつ、サクソフォン奏者・クラリネット奏者としても活躍しました。「エレニーク」とは「ギリ
シャ風の」という意味で、イトゥラルデの最も有名とされる作品です。

プロフィール

カイ・ヴィッテル
サクソフォン

スコットランドのセント・アンドリュース大学卒業(Master of Arts)。ドイツのペーター・コルネリウス音楽院、マインツ音楽大学卒業。サクソフォンをペーター・フックス、リンダ・バンクの各氏に師事。サクソフォン指揮者国家資格・ディプロムを取得。指導のかたわら、南ドイツ・サクソフォンオーケストラ団員としてヨーロッパ・アメリカ演奏旅行およびクァルテット、ソロ演奏活動を行う。2005年夏、ドイツより来日。サクソフォンの指導、コンサートのほか、小学校の英語教育活動や国際交流行事に参加。岐阜市在住。

ダニエル・フォルロー
ピアノ

チェコ共和国イフラヴァ生まれ。ヤナーチェク音楽大学作曲理論科卒業。同大学博士課程修了。政府奨学生としてキジアーナ音楽院(イタリア)に留学。1990-2003年、ヤナーチェク音楽大学電子音楽科助教授。オーケストラ、ミュージカル、映画、テレビ、ラジオ、合唱などのために1000曲以上を作曲。鍵盤楽器奏者としてクラシック、ジャズ、ラテン、ポップス、ロック、民族音楽などを演奏。ソロ活動のほか、様々なジャンルのミュージシャンとも共演する。即興演奏が得意。音楽雑誌の記事を多数執筆し、『コンピュータと音楽』『MIDIの世界』『デジタルシンセサイザ』などの著書も出版されている。愛知万博フレンドシップコンサート、清里高原聖アンデレ教会オルガンコンサート、プラハ音楽院の仲間たちコンサート、マルティヌー交響楽団60周年コンサートなどに出演。2003年から各務原市在住。