2024.12.04 Wed
関市
斉木由美

永劫と一瞬 斉木由美室内楽作品展

プログラム

オリヴィエ・メシアン(1908-1992) Olivier Messiaen

  • 鳥の小スケッチ PETITES ESQUISSES D’OISEAUX
    • Ⅰ. ヨーロッパコマドリ Le Rouge-gorge
    • Ⅱ. クロツグミ Le Merle noir
    • Ⅲ. ヨーロッパコマドリ Le Rouge-gorge
    • Ⅳ. ウタツグミ La Grue musicienne
    • Ⅴ. ヨーロッパコマドリ Le Rouge-gorge
    • Ⅵ. ヒバリ L’Alouette des champs

斉木由美(1964-) Yumi Saiki

  • アントモフォニーⅦ Entomophonie VII
  • トリ-コラージュ TRI-COLLAGE
  • エピソードⅠ Episode I
  • 嘆きは踊りに変わる Turn My Mourning into Dancing
  • JOY
  • キリエ-b KYRIE-b
  • アントモフォニーⅡ Entomophonie II

プロフィール

斉木由美

愛知県立芸術大学音楽学部作曲科卒業。1991年渡仏。翌年パリ・エコールノルマル音楽院作曲科卒業、1995年パリ国立高等音楽院作曲科を第1位指名で一等賞を得、首席で卒業。作曲をポール・メファノ、平義久、兼田敏、保科洋、松井昭彦各氏に師事。1993年、名古屋文化振興賞作曲賞入選(第1位)、同年日本音楽コンクール第2位入賞、2005年芥川作曲賞を受賞。また、2005年はIRCAM(フランス国立音響/音楽の探究と調整研究所)講習生として選抜され電子音楽と作曲の分野で研鑽を積む。
帰国した1996年から2001年まで同志社女子大学専任講師、その後、桐朋学園大学、愛知県立芸術大学大学院講師を経て、現在は、東京藝術大学、国立音楽大学及び大学院で後進の指導にあたっている。2009年芥川作曲賞選考委員、2011~2013年日本音楽コンクール作曲部門審査員を務める。日本作曲家協議会、日本現代音楽協会、日本音楽著作権協会それぞれの会員、アンサンブル・コンテンポラリーαのメンバー。
これまでに、Music Tomorrow、Music from Japan、サントリー音楽財団、名古屋フィル、読売日響、しらかわ・紀尾井・いずみ3ホール共同プロジェクト、横浜文化振興財団、愛知県文化振興事業団、東京シンフォニエッタ、22世紀クラブ、武生国際音楽祭などの団体が企画する演奏会や、多くの演奏家から委嘱を受け新作を発表。作品はNHK交響楽団など国内外の主要なオーケストラや現代音楽アンサンブル、優れた演奏家たちによって演奏され、またカーン、ザールブリュッケン、ダルムシュタット、武生、ニューヨーク、ジョグジャカルタ、テグ、ガウデアムスなどの音楽祭や、アジア、欧米での演奏会、テレビ、ラジオなどでも紹介されている。

宮田まゆみ

国立音楽大学ピアノ科卒業後、雅楽を学ぶ。東洋の伝統楽器「笙」を国際的に広めた第一人者。古典雅楽はもとより、武満徹、ジョン・ケージ、細川俊夫など現代作品の初演も多く、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ、シャルル・デュトワ指揮N響、アンドレ・プレヴィン指揮ニューヨーク・フィル、ウラディーミル・アシュケナージ指揮チェコ・フィル、大野和士指揮ベルギー王立歌劇場管、ジョナサン・ノット指揮バンベルク響、BBC響、WDRケルン放送響ほか国内外のトップオーケストラと共演。ザルツブルク、ウィーン・モデルン、ルツェルン、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、パリの秋、アヴィニヨン、ダルムシュタット、ドナウエッシンゲン、タングルウッドなどの音楽祭での公演、ウィーン、パリ、アムステルダム、ミラノ、ニューヨークなどでのリサイタル等、幅広く活躍している。

多久潤一朗
フルート

東京藝術大学在学時より現代音楽アンサンブル『BOIS』のメンバーとして国内外の作曲家の新作初演を手がけ、その後も『アンサンブル・コンテンポラリーα』のメンバーとして同時代の音楽を中心に活動。ソリストとしても新日本フィルをはじめ数々のオーケストラと協奏曲を共演している。また民族音楽にも強い興味を示し、中国、アイルランド、ハンガリー、トルコなど世界各地の伝統音楽、民族楽器の奏法をフルートで再現する『EAST×WEST』というリサイタル・シリーズを行っている。自身がリーダーを務める次世代型フルート・アンサンブル『マグナムトリオ』は国内ツアーはもとより、イギリス、カナダ、アメリカ、韓国など様々な国で公演を行っている。フルートを木ノ脇道元、佐久間由美子、竹澤栄祐に師事。

鈴木生子
クラリネット

東京藝術大学卒業。その後、マンハッタン音楽院及びアムステルダム音楽院(バス・クラリネット専攻)にて修士号を取得。2008年アンサンブル・コンテンポラリーαのメンバーによるリサイタルで、15世紀の作曲家オケゲムから現代日本の作曲家まで幅広いプログラムを演奏。2010年よりリサイタル「ikukoシリーズ」を開催。また「カラダをうまく使うことでもっと自由に吹ける?」との問題意識から、カラダの動きを自身で探る面白さとその変化を実感するフェルデンクライスメソッドを実践中(2003年オランダで指導免許を取得)。アンサンブル・コンテンポラリーα、オブロークラリネットアンサンブル、NYリコリッシュアンサンブルのメンバー。東京都立総合芸術高等学校講師。

甲斐史子
ヴァイオリン

桐朋学園大学卒業、同大学研究科修了。第3回江藤俊哉ヴァイオリン・コンクール第1位、第5回現代音楽演奏コンクール〈競楽Ⅴ〉第1位、第12回朝日現代音楽賞受賞、2003年度青山バロックザール賞受賞、ドイツ・ダルムシュタットにてクライニヒシュタイナー賞受賞、アンサンブル・ノマドのメンバーとして第2回佐治敬三賞受賞。神奈川フィル、日本フィル等と共演。オランダ「ガウデアムス」、フランス「フェスティヴァル・アテンポ」、イギリス「ハダース・フィールド」等の国際現代音楽祭に出演。2008年、一柳慧率いるアンサンブル・オリジンのメンバーとしてカーネギー・ホールで公演。北京中央音楽学院、国家大劇場、上海音楽学院など中国でも日中現代作品を中心にリサイタル、レクチャーを重ねている。東京藝術大学非常勤講師。

松本卓以
チェロ

1973年東京生まれ。東京藝術大学卒業、同大学院修了。在学中に福島賞受賞。藝大定期においてサン=サーンスのチェロ協奏曲を協演。ソロ、室内楽、オーケストラ奏者として幅広いレパートリーに取り組む一方、特に現代音楽の分野では作曲家との共同作業に力を入れており、これまでに行った初演は150曲を超えている。またバンドネオン奏者小松亮太氏とのタンゴ演奏も意欲的に行っており、これまでに10枚以上のアルバムに参加。ガウデアムス国際現代音楽祭(オランダ)他、国内外の音楽祭に多数出演。アンサンブル・コンテンポラリーα、アンサンブル東風、JSCMユース室内オーケストラ、GEN室内管弦楽団、小松亮太&オルケスタティピカ、エレメンツクァルテットのメンバー。アンサンブル・ノマドレギュラーゲスト。東京藝術大学管弦楽研究部講師。

大須賀かおり
ピアノ

桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒、同大学アンサンブルディプロマコース修了。第9回日本室内楽コンクール第2位。2001年、デュオ“ROSCO”を結成、第5回現代音楽演奏コンクール〈競楽Ⅴ〉第1位、第12回朝日現代音楽賞受賞、2003年度青山バロックザール賞受賞。2010年、現代音楽アンサンブル“mmm...”を結成、東日本大震災義援音楽配信プロジェクト・ヒバリを通して世界から100人の現代音楽作品を録音、配信。2012年、“KOHAKU”を結成、知られざる歌や子供のための歌を紹介。同年、“リレーション’70” を結成、室内楽’70の全委嘱作品を再演。国内外の音楽祭等に出演、初演作品は200曲を超える。ジパングレーベルより2枚のCD、楽譜集をリリース。日仏現代音楽協会会員。桐朋学園芸術短期大学、東京成徳大学非常勤講師。