2024.12.04 Wed
関市
岐阜高等学校音楽部

岐阜高等学校音楽部コンサート

プログラム

第1部

フォーレ(1845-1924) Gabriel Fauré
「レクイエム」作品48 Requiem op.48

第1曲 イントロイトゥスとキリエ Introitus et Kyrie
第2曲 オッフェルトリウム Offertorium
第3曲 サンクトゥス Sanctus
第4曲 ピエ・イェズ Pie Jesu
第5曲 アニュス・デイ Agnus Dei
第6曲 リベラ・メ Libera me
第7曲 イン・パラディスム In paradisum

フランスの作曲家。作曲は1887年。
モーツァルト、ヴェルディ、ブラームス(「ドイツ・レクイエム」)の作品とともに、レクイエム(鎮魂曲ともいう)の傑作として知られる。
美しく・清澄で・崇高な旋律とハーモニーに満ち、ときに官能的でさえある。フォーレの全作品中で最も演奏機会が多い。
(本日の演奏では、第2曲オッフェルトリウムは割愛されています。)

休憩20分

第2部

ピアノ独奏:小見山純一(岐阜高等学校音楽部OB)

ショパン(1810-1849) Frédéric François Chopin
ノクターン(夜想曲)第20番 嬰ハ短調 遺作
“レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ”

Nocturne cis-moll “Lento con gran espressione”

作曲は1830年。出版は没後の1875年。
曲中、同時期に作曲されたピアノ協奏曲第2番の旋律が現われる。
姉のルドヴィカがピアノ協奏曲第2番を練習するために作曲されたためで、本来、夜想曲として作曲されたものではない。夜想曲として知られるのは、ルドヴィカがショパンの未出版作品のカタログをつくった際に「夜想曲風のレント」と記したことによる。“レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ”は、“遅く、表情豊かに”の意。
映画「戦場のピアニスト」で使われた。

スクリャービン(1872-1915) AlexandreScriàbine
ノクターン(夜想曲)変ニ長調 (「左手のための2つの小品」作品9より)
Nocturne Des-dur

スクリャービンは、ロシアの作曲家・ピアニスト。モスクワ音楽院では同級にラフマニノフがいた。
この作品は1894年に作曲された。当時、超絶技巧の難曲をどれだけ制覇したかをめぐって同僚と熾烈な競争をしたため、ついに右手首を故障し、その回復期間、左手を特訓。右手以上の運動量と広い音域をかけめぐることから「左手のコサック」と呼ばれる独自の奏法を生み出した。この作品はそうした時期を代表するものの一つで、左手のみで演奏される。左手親指が受け持つ、カンタービレの指示が与えられた息の長い旋律主題は極めてロマンティック。

第3部

「MI・YO・TA」
作詞:谷川俊太郎・作曲:武満徹 / 編曲:沼尻竜典

武満徹が黛敏郎のアシスタントを勤めていた時代に書いたメロディーを、黛敏郎が「素敵なのでもったいなくて使わずに取っておいた」という作品。武満徹の葬儀の際に、黛敏郎が弔辞の中で歌ったのが初演となった。谷川俊太郎が後に作詞をし、武満徹の別荘があった御代田町の名前を付け、武満徹の遺作として知られるようになった。

「翼」
作詞・作曲:武満徹

混声合唱のための「うた」から。

「はるかな友に」
作詞・作曲:磯部俶

昭和26年夏、神奈川県津久井の青根で作曲。早稲田大学グリークラブの合宿指導の際、学生たちに乞われて、清流のほとりの薪小屋の中で即興的に作曲された。

「涙そうそう」
作詞:森山良子・作曲:BEGIN

歌手の森山良子が、若くして他界した兄を思って書いた詩に、同郷の旧友で歌手トリオのBEGINが曲をつけたもの。

「Amazing Grace」

ジョン・ニュートンの作詞による賛美歌。黒人奴隷貿易に関わったことに対する深い悔恨と、それにも拘わらず赦しを与えた神の愛に対する感謝が込められているといわれている。

プロフィール

岐阜高等学校音楽部

平易な曲から難曲まで幅広く歌いこなし、「熱く魂をゆさぶる音楽」をモットーに、聴衆に合唱の楽しさ・美しさを訴えかけている。ここ数年で実力を蓄え、2002年8月には、全日本合唱連盟の推薦によりアメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで行われた第6回世界合唱シンポジウムに、日本代表として参加した。
2007年、第60回全日本合唱コンクール全国大会で「金賞」「文部科学大臣賞」を受賞。2003年以来、6年連続「金賞」の快挙を成し遂げた。
県内外の小学校・中学校訪問演奏会、盲人ホーム白杖園訪問演奏(毎年)、病院・老人ホーム等で訪問演奏を行い、3月には県民ふれあい会館サラマンカホールで演奏会を行っている。校訓「百折不撓」の精神を胸に日々練習に励んでいる。