ピアノ・リサイタル
プログラム
シューマン(1810-1856)
Robert Schumann
子供の情景 作品15
Kinderszenen op.15
ドイツ・ロマン主義を最も純粋に表現しているとされるシューマン。そのピアノ作品は、鋭い表現力、特徴あるリズム、斬新な響きで、ピアノの表現世界を大きく拡げた。「子供の情景」はシューマンの代表作のひとつ。とくに第7曲「トロイメライ」は名高い。
1. 見知らぬ国と人々について Von fremden Ländern und Menschen
2. 不思議なお話 Kuriose Geschichte
3. 鬼ごっこ Hasche-Mann
4. おねだり Bittendes Kind
5. 満足 Glückes genug
6. 重大な出来事 Wichtige Begebenheit
7. トロイメライ(夢) Träumerei
8. 炉端で Am Kamin
9. 木馬の騎士 Ritter vom Steckenpferd
10. むきになって Fast zu ernst
11. こわがらせ Fürchtenmachen
12. 眠っている子供 Kind im Einschlummern
13. 詩人は語る Der Dichter spricht
リスト(1811-1886)
Franz Liszt
ハンガリー狂詩曲 第10番 ホ長調
Ungarische Rhapsodie für Klavier Nr.10 E-dur
ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調
Ungarische Rhapsodie für Klavier Nr.2 cis-moll
リストは、ハンガリーに生まれたピアニスト・作曲家。超絶技巧をもつピアニストとして「ピアノの魔術師」と呼ばれ、「指が6 本あるのではないか」とまともに信じられていた。また、どんな曲でも初見で弾きこなしたとされる。「ハンガリー狂詩曲」はその代表作で、全19曲。第2番は最も有名。管弦楽にも編曲されている。
休憩20分
ムソルグスキー(1839-1881)
Modest Peter Mussorgsky
組曲「展覧会の絵」
Bilder einer Ausstellung
組曲「展覧会の絵」は、歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」、交響詩「禿山の一夜」とともにムソルグスキーを代表する作品。友人のヴィクトル・ハルトマンの遺作展で見た10枚の絵の印象を音楽にまとめた。ムソルグスキー自身の歩く姿を表わす「プロムナード」が前奏曲および間奏曲として挿入されている。多くの管弦楽編曲版があるが、なかでもラヴェルによる編曲は今日最もよく演奏される。
プロムナード Promenade
1. 小人(グノーム) Gnomus
プロムナード Promenade
2. 古城 Il vecchio castello
プロムナード Promenade
3. テュイルリーの庭 - 遊びの後の子供たちの口げんか
Tuileries – Dispute d’enfants après jeux
4. ビドロ Bydlo
プロムナード Promenade
5. 卵の殻をつけた雛の踊り Ballet des petits poussins dans leurs coques
6. サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ Samuel Goldenberg und Schmuyle
プロムナード Promenade
7. リモージュの市場 Limoges : Le marché
8. カタコンブ - ローマ時代の墓 Catacombae - Sepulchrum Romanum
死者とともに死者の言葉で Cum mortuis in lingua mortua
9. 鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤーガ La cabane de Baba Yaga sur des pattes de poule
10. キエフの大門 La grande porte de Kiev