アンサンブル・ヴィンサント Ensemble VIN SANTO
プログラム
マッソノ(1766-1848)
Louis Massonneau
オーボエ四重奏曲 第1番 ヘ長調
Quartet for oboe, violin, viola and violoncello No.1, in F major
第1楽章 アレグロ・モデラート Allegro moderato
第2楽章 アダージョ Adagio
第3楽章 アンダンテ・コン・ヴァリアツィオーニ Andante con variazioni
マッソノは、ドイツで活躍したフランス系のヴァイオリニスト・作曲家・指揮者。この作品は、1798年、ハンブルグで出版された。作曲の経緯は不明。おそらくヨーロッパを旅していたオーボエの名人のために書かれたと推測される。
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806)
Johann Michael Haydn
コルノ・イングレーゼ四重奏曲 ハ長調 P115
Quartet for corno inglese, violin, viola and violoncello in C major, P115
第1楽章 アレグロ・コン・スピリト Allegro con spirito
第2楽章 アダージョ Adagio
第3楽章 ロンド:プレスト Rondo:Presto
ミヒャエル・ハイドンは、古典派を代表するオーストリアの作曲家で「交響曲の父」とも呼ばれるヨーゼフ・ハイドンの弟。この作品は、1790年、名手Giuseppe Ferlendisのために作曲された。コルノ・イングレーゼはイタリア語の名称で、一般にはイングリッシュ・ホルン(英語:English Horn)またはコール・アングレ(仏語:Cor Anglais)と呼ばれることが多い。通常のオーボエより5度下の音域まで出る。ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の第2楽章でノスタルジックな旋律(「家路」としても親しまれている)を奏するのがこの楽器。
休憩20分
モーツァルト(1756-1791)
Wolfgang Amadeus Mozart
オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370
Quartet for oboe, violin, viola and violoncello in F major, K.370
第1楽章 アレグロ Allegro
第2楽章 アダージョ Adagio
第3楽章 ロンド:アレグロ Rondo:Allegroo
オーボエのために書かれた古今の作品の中でも最も親しまれているものの一つ。1781年、モーツァルト25歳のときの作品。当代きってのオーボエ奏者フリードリヒ・ラムのために作曲された。華やかな技巧をオーボエに要求し、奔放な明るさと繊細な表情をもった名曲。
ドルシェツキー(1745-1819)
Georg Druschetzky
オーボエ四重奏曲 ト短調
Quartet for oboe, violin, viola and violoncello in G minor
第1楽章 アダージョ-アレグロ Adagio-Allegro
第2楽章 アンダンテ Andante
第3楽章 アレグロ Allegro
ドルシェツキーは、ボヘミア出身のオーボエ奏者。軍楽隊の一員としてウィーン、リンツなどに滞在した。第2楽章冒頭の音型は、「変ロ・ラ・ド・シ」(ドイツ語音名でB・A・C・H)、すなわちJ. S. バッハの名前になっている。