コンサート

岐阜高等学校音楽部コンサート


Program

第1部

「追分節考」
作曲:柴田南雄(1916-1996)
日本民謡の素材だけで合唱曲を、という発想で作曲された。柴田南雄の一連のシアターピースの第1作となった。楽譜は存在せず、指揮者が指示を出し、合唱団員に素材を歌い出すきっかけを与え、指揮者が即興的に構成を行う。作品には、明治以来の洋楽の流布による民族民謡への軽視の風潮に抗し、日本民謡の素晴らしさを訴える姿がある。

「八木節」(同声合唱のためのコンポジション「日本の民謡1」から)
作曲:松下耕(1962- )
栃木県八木地方(足利市御厨)、およびそれに隣接する群馬県太田地方、さらに埼玉県北部の県境で歌われている盆踊歌。

「狩俣ぬくいちゃ」(混声合唱のための「八重山・宮古の三つの島唄」から)
作曲:松下耕(1962- )
宮古諸島の祭り歌。くいちゃ(クイチャー)は、声をあわせて歌うという意味があり、集団舞踊を伴って、民衆の生活の場で歌われている。叙事的な内容を歌った民謡である。狩俣とは村の名で、狩俣村をほめた内容となっている。この曲の原旋律そのものの持つ躍動感、絶妙のタイミングで挿入される変拍子、歌の拍子とポリリズムをなす手拍子など、独特の魅力が詰まっている。

「空とぶうさぎ」から
「両手ですくってみたら」(作詞:小林優子・作曲:子六禮次郎)
「手紙」(作詞:谷田由美子・作曲:伊藤良一)
「ゆき」(作詞:井手和也・作曲:丹羽応樹)
「バラ」(作詞:押見一彦・作曲:子六禮次郎)
「かあさん」(作詞:角田武雄・作曲:西村達郎)
「指輪」(作詞:井上直美・作曲:子六禮次郎)
「木綿」(作詞:小倉久雄・作曲:西脇久夫)
「お母さん」(作詞:石橋えつ子・作曲:子六禮次郎)
「空とぶうさぎ」(作詞:持田美晴・作曲:矢田久子)
秋の夜長、眠れぬままに何度も寝返りを繰り返すうち、いつしか夜が白みはじめた・・・という経験はだれにでもあることです。私たちは毎晩、だれに気兼ねすることもなく、ほぼ無意識に寝返りを繰り返しています。しかし、もしあなたが、夜中の1時間、あるいは30分ごと、寝返りのたびに他人の手を借りなければならなくなったとしたら、あなたの生活はもちろん、人生観まですっかり変わってしまうに違いありません。この曲集に名を連ねた詩人の多くは、そうした日々を送ってきた人たちなのです。

休憩20分

第2部

「生きてりゃいいさ」
作詞・作曲:河島英五
河島英五の代表曲のひとつ。もともとは河島英五が加藤登紀子に書き下ろした楽曲で、1979年4月に加藤登紀子がシングルリリース。続いて翌年、河島英五もシングルを発売した。

「川の流れのように」
作詞:秋本康・作曲:見岳章/編曲:中島良史
美空ひばりの最後のシングル作品。150万枚以上を売り上げた。

「愛は時を越えて」
作詞・作曲:芹沢類
大橋純子が歌い、レコード大賞、編曲賞に輝いた。

「風に立つライオン」
作詩・作曲:さだまさし
国際医療ボランティアに青春を捧げた一青年医師の実話をもとにした歌。

Profile

岐阜高等学校音楽部
岐阜高等学校音楽部

平易な曲から難曲まで幅広く歌いこなし、「熱く魂をゆさぶる音楽」をモットーに、聴衆に合唱の楽しさ・美しさを訴えかけている。
ここ数年で実力を蓄え、2002年8月には、全日本合唱連盟の推薦によりアメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで行われた第6回世界合唱シンポジウムに、日本代表として参加した。
昨年(2007年)、第60回全日本合唱コンクール全国大会で「金賞」「文部科学大臣賞」を受賞。
2003年以来、5年連続「金賞」の快挙を成し遂げた。
県内外の小学校・中学校訪問演奏会、盲人ホーム白杖園訪問演奏(毎年)、病院・老人ホーム等で訪問演奏を行い、3月には県民ふれあい会館サラマンカホールで演奏会を行っている。
校訓「百折不撓」の精神を胸に日々練習に励んでいる。

ソプラノ soprano

内藤綾也佳
馬渕花菜子
西川香織
早田有希
溝口千恵
久保下奈生子
渡辺釆那
小川歩美
栗本佳恵
安藤冴子
熊谷楊子
谷川原佳織
小林結実

テノール tenor

入山慎平
堀田大輔
井手元道
岩崎誠
高橋祐貴
青地克浩
原大幸
加藤雅也
松岡裕起

バス bass

奥村亮
松本朋大
林竜平
田中健也
中川晃輔
近藤尚登
那須諒太
服部達哉
桐生真

アルト alto

若山史佳
早矢仕麻実
尾関友香
小野好美
酒井晴子
安田沙織
桑原夕衣奏
村上詩織
村瀬悠
小椋愛弓
豊吉倫子
中山実咲
村山由希子



Art Gallery

ギャラリーでは、「篠田桃紅 風のかげ」と題し、初夏の明るい光を感じさせ、生命感あふれる生き生きとした線の作品を展示しています。たえやまぬ風が桃紅の筆に流れ、一本一本の線が、桃紅の心のすがたそのものとして描かれつづけます。